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『国連の友/日本プロ野球名球会 被災地支援活動』Vol.1

Photo_01   国連の友/日本プロ野球名球会ロゴ

国連の友は、被災地で暮らす仮設住民の「心のケアー」を目的とした支援活動”FOUN Sing for Smile Program”を、岩手県を皮切りに展開してきました。

カラオケを楽しむ、コミュニティの形成の場として活用してもらうことの他に、医師が帯同する心療医療の一環でもあることで、住民の皆さんには安心してご活用頂いております。

しかしながら被災地で暮らす住民の多くが65歳以上の高齢者であることや一人暮らしの高齢者が多いこと、またコミュニケーション不足の目立つ男性高齢者に対する更なる「心のケアー」の重要性を考慮したプログラムが必要とされていることから、あらたにこれまでの診療医療、セラピードッグ、カラオケカーに加えて、日本プロ野球名球会(王 貞治理事長)が本プログラムへご協力頂くこととなりました。

高齢者の方々が元気で活力にあふれていた時代を思い起こす助力が必要と考え、“昔”を思い出すことで“脳と心の活性化”を図る新たな支援プログラムとして、被災地域が野球の盛んな地域であること、また対象世代にとって“プロ野球”が最も身近なプロスポーツであることから、打診し、被災地の方との懇談を主目的として、プロ野球で偉業を達成した、野球ファンなら誰もが知っている会員の方(初回は、柴田勲副理事長)との現地同行が決定しました。

5月12日、日本プロ野球名球会と国連の友医療団は岩手県陸前高田市に入り、震災から1年数カ月が経過した被災地の状況視察をする為に沿岸エリアの旧市庁舎を訪れました。

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被災地を視察した後、カラオケカーが設置された岩手県大船渡市末崎町にある大田仮設住宅に向かいました。

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大田仮設住宅では、設置されたカラオケカーの前でオープニングセレモニーが行われ、高橋一年自治会長、名球会 柴田勲副理事長、他関係者より挨拶が行われました。

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セレモニー終了後、敷地内の集会所に場所を移し柴田副理事長より野球講話を行って頂きました。現役時代の話しの中で「この苦難の状況を王貞治さんの努力を惜しまない精神や長嶋茂雄さんの様なプラス思考をもって現状を乗り越えて欲しい」と仮設入居者の方々に励ましのエールを送って頂きました。

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引続き国連の友と名球会は、被災地共同支援活動を毎月行って参ります。

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『国連の友/日本プロ野球名球会 被災地支援活動』Vol.2

2012年6月10日、「心のケアー」を目的とした支援活動 ”FOUN Sing for Smile Program” に日本プロ野球名球会から今回は山田久志理事と岩手県陸前高田、大船渡市の被災地に入りました。

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先ず、甚大な被害を受けた陸前高田市に向かい戸羽太 陸前高田市長と共に旧市庁舎(市庁舎跡)等を視察しました。戸羽市長より震災から1年3カ月を経過しても、復興・復旧にはまだまだ時間と支援が必要であることの説明と子供達の「心のケアー」の必要性を訴えられました。

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更に戸羽市長より「陸前高田市だけでも、40数名の震災孤児がいます。多くは親戚等に引き取られていますが、新しい環境に大人も子供達も慣れたとはいえません。また他の被災した子供達は一見笑顔を取り戻したように見えても、その心に大きな傷を抱えています。子供達には”夢をあきらめないで欲しい”と願っていますが、精神的に支えるものが必要なのです。この陸前高田市を中心に岩手県は野球が盛んな地域です。そんな地域で、誰もが憧れ、誰もが応援した名球会の方々が直接お見えになり、子供達と交流を持ってもらえることは何よりの支えになりますし、大人達の心も高揚するはずです。」とのお話を頂きました。

山田理事からは「今回、被災地の現状を目の当たりにし名球会としても、もっと被災地に足を向けて現実を直視する重要性を再認識しました。名球会として可能な限りご協力させて頂きます」と話されました。

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次に大船渡市役所に向かい、大船渡市長を訪問致しました。

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戸田公明 大船渡市長からは、事業・土地活用の復興計画の説明等を受けました。更に「心のケアー」の重要性と必要性に関し、以下のお話を頂きました。

Photo_05 「3月11日に被災し、ガレキの山に阻まれ、ようやく避難所巡りが出来たのは14日でした。最初の1週間は水・食料・毛布等の物資に困窮しておりました。2〜3週間目はガソリンでした。4月上旬になると生活水準の向上と並び、「心のケアー」が大きな問題となりました。
しかし、「心のケアー」はモノと違い、人生をかけて癒していかなければならず、家族を失った哀しみ、辛さは一人で克服できるものではありません。現在市内39カ所の仮設には生活支援員を1名置き、毎日1回部屋をノックする活動を行っていますが、まだまだ充分ではありません。

大人も子供も被災者には”心トキメク”助けが必要です。
例えば、子供達はプロ野球選手に握手してもらうだけで未来に夢が持てる様になります。名球会の皆さまのご訪問は多くの子供達、大人達の心を躍らせるものであると確信しております。」

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戸田市長のお話を受け、山田理事からは「私は縁あって社会人野球を通じて釜石に3年お世話になりました。岩手の方々の忍耐強さ、優しさを充分に知っております。微力ながら名球会のメンバーとして、また一人の人間として尽力させてください。」と継続的な支援を約束されました。

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大船渡市役所を出発した後、現在カラオケカーの設置されている黒土田仮設住宅を訪れ、集会場に集まった仮設入居者の方々との交流会を開きました。

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山田理事は野球を通じて味わった挫折の歴史、人との出会いで齎された人生の転機の話等をユーモアを交えて話し、「現在もご不自由な生活をされている皆様ですが、この仮設での出会いが後々人生に大きな意味を齎すのではないかと思います」という言葉には、仮設集会場いっぱいの参加者から拍手が起こりました。最後に「私は人生の中で良い出会いを繰り返し、恵まれてきております。皆様との出会いもその一つです。皆様にお会いする為に必ずまた来ます」とメッセージを送られました。

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その後、大船渡市で唯一残された野球グラウンド(三陸総合運動公園)に隣接した綾里小学校に向かい、綾里はまっこスポーツ少年団と綾里中学校野球部の少年達にエールを送られました。

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また山田理事から、イチロー選手の例(道具を大切にすることは、仲間や周りの人を大切にすることにつながる等)のお話に、会場に集まった野球少年達は心ときめかせながら熱い視線を送っていました。

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引続き国連の友と名球会は、被災地共同支援活動を毎月行って参ります。

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『国連の友/日本プロ野球名球会 被災地支援活動』Vol.4

2012年9月23日、「心のケアー」を目的とした支援活動 ”FOUN Sing for Smile Program” に今回、日本プロ野球名球会から山風T之さんに参加頂き、岩手県陸前高田市にある仮設住宅にて心のケアー活動を行いました。

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震災から1年6ヶ月が経過したにも関わらず、まだ瓦礫の処理が出来ていない場所もありましたが、その中に少しづつですが「仮設商店街」が立ち上がって活況を呈していました。

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陸前高田市仮市庁舎に入り、伊藤明彦議長より震災後の現状報告を受けました。
その中で「震災から1年6ヶ月が経過し、支援に来てい頂いた方々が段々と少なくなりました。
その為、被災者の多くは被災地の事を風化して、忘れられてしまう。それが一番怖い」と説明。

山風lは「私達が出来る事は、少しでも被災地の方々に元気付ける為に励まし、勇気づける事しか無いのでは。 その為には何度も足を運ぶ事が必要だと考えております。」と話されました。

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伊藤議長に案内をうけ、陸前高田旧市庁舎に立ち寄りました。
伊藤議長は「この鉄筋構造の3階建(一部4階建)で、津波は市庁舎屋上にまで及び、多くの職員が命を落としました。この震災の恐ろしさを、本当の復興が訪れるその日まで私達は伝えていかなければなりません」と当時の状況と今後取り組むべき課題を説明されました。

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被災地を視察後、交流プログラムの場所となる高田高校第2グランド仮設住宅(岩手県陸前高田市高田町)を訪問。

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山風lは現役時代、野球を通じて経験した貴重な時間は現在どの様に繋がっているのか、そこから得た教訓等を被災地で生活されている皆様に励ましの言葉として伝える為に今回、この交流プログラムに参加しました…と被災地訪問への強い思いを会場に集まった仮設入居者の方々に伝えました。

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交流会に参加された女性からは、震災から今日に至るまでの約一年半、様々な環境の変化を体験し、今もまだ先行きの見えない不安な毎日を送っていると話しがあると、山風lは「私自身、重い病気を患い精神的に辛い経験をしました。治療方法や気持ちの持ち方等を家族や周りの人に相談する事により、貴重なアドバイスをもらい、人は話す事で心の中に抱えている大きな不安感が軽減するのです。皆さんも被災によって先行きの見えない大きな不安を持たれていると思いますが、その事を信頼の出来る方や、どなたでも結構です。是非相談をされて下さい。きっと心が楽になります」と会場に集まった方々に話し、桧田医師からも「医学的にも不安を抱えている問題を人に話す事は心のケアーに効果がある」と説明補足をされました。

今回の交流会(心のケアー活動)には、仮設住宅で暮らす大勢の方々が集まりプログラムが終了しました。

今後も引き続き国連の友と名球会では被災地共同支援活動を行って参ります。

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上記和訳文は、国連の友NY本部を通じ提出された各国連関連機関
及び国連NGOへの報告書(英語原文)より抜粋しています。

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