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 3月14日より、5日間にわたり開催されていた「第3回国連防災世界会議」
(WCDRR)が、ポスト2015防災枠組として、今後の全体的な行動指針をまとめた
「Sendai Framework for Disaster Risk Reduction2015-2030(仙台防災枠組 2015-2030)と今回の会議の成果をまとめた「Sendai Declaration(仙台宣言)」が19日未明に採択され閉幕しました。
 今回の(WCDRR)には、世界186ヶ国から約6,500人、パブリック・フォーラム
には、のべ156,082人が参加し、国内では過去最大規模の国際会議となりました。
この「仙台防災枠組2015-2030」は、2015年から2030年までの国際社会における人的・経済的損失など7つの減災目標を盛り込んだ、新しい防災対策の行動指針となり、国連としては初めて具体的な項目や期限を示して減災目標を揚げた歴史的な枠組みとなりました。

 今回の世界会議において特筆すべき点は、会議初日に行われた「ハイレベル・パートナーシップ・ダイアローグ」に出席した安倍首相のスピーチの中に存在します。
「女性は災害による被害を、より受けやすい”災害弱者”だと言えます。あってはならないことですが、災害後の混乱状態では女性への暴力が増えるとの報告があります。しかし女性は家族を災害から守る知恵と知識を持ち合わせています。災害によって損なわれたコミュニティを取り戻すためにも、女性の力は欠かせません。
こうした女性の力強さを防災に、災害からの復旧に、そして災害から地域が立ち上がるために生かしていきたい。私たちは災害に立ち向かうために女性のリーダーシップが不可欠であると考えています。」と述べ、

1.防災における女性のリーダーシップ推進研修の開始と
2.WAW!Tokyo 2015のテーマの一つを「女性と防災」にするとそのスピーチを締めくくりました。

 さらに3月16日に開催された国連創設70周年記念シンポジウムに出席した安倍首相は、財政面をはじめとした日本の国際貢献を強調し、国連組織・UN Womenへの本年の拠出額を、昨年比の10倍になる2,000万ドル
(約24億円)とすることを表明致しました。
 こうした安部首相の世界に向けたメッセージは、私どもが昨年から推進している ”One Woman
Campaign”の趣旨を反映するものであり、世界が団結して推進しなければならない「女性が輝く社会」が
テーマとなっております。
 あらゆる立場の女性、すべての女性が輝く社会を構築するには未だインフラの構築、社会制度の改革など問題が山積しておりますが、最も大切なのは、すべての人々が多様性を享受し、女性のエンパワメントを支援する心づくりであると私どもは考えております。
 より多くの方々にご賛同頂く活動となりますよう、この”One Woman Campaign”を育てて参ります。